「投資」と「投機」の違いを国語辞典で調べてみたら感心した

そもそも、「投資」と「投機」はどう違うのか。国語辞典で調べてみたのが以下。

 

とうし01投資スル利益を得る目的で,資金を証券事業などに投下すること。新事業にする〘経〙 investment 生産者の実物資本の増加分。設備投資・建設投資・在庫投資の三種に分類できる。資本形成。

 

とうき10投機偶然の利益をねらって行う行為。将来の価格変動を予想して,価格差から生じる利益を目的に行う売買取引。禅宗で,修行者が禅の心機に投合すること。学人の機と師家の機と合致すること。

 

 

スーパー大辞林」より

 

投資については①、投機については②の定義を採用して考えてみる。

  • どちらとも、「利益を目的とした」行為である。
  • 「投機」では、「将来の価格変動を予想して」とあるが、投資にはそのようには書かれていない。
  • 「投機」で何を売買するかは書かれていない。一方、「投資」では「証券事業」を対象とすることになっている。

 

なので、証券を対象として投機をすることもできる。この場合、一瞬、投資と投機は変わらないのではないか、とも思う。

 

しかし、両者の違いは、インカムゲインキャピタルゲインの違いを考慮するとしっくりくる。

 

「投資」の定義では、インカムゲインキャピタルゲインの双方を目的とすることができる。なぜなら、「どうやって利益を得るか」が指定されていないから。

 

「投機」では、キャピタルゲインのみを目的にしている、と解釈することができる。なぜなら、「価格差から生じる利益を目的」と明記されているのだから。

 

じっくり考えてみると、両者の定義の違いが鮮明になった。国語辞典恐るべし。